引っ越しアルバイター

引っ越しアルバイター

夏休みになり、時間的にゆとりが出来ると、引っ越しをされる方もいらっしゃるかと思います。

今回は、引っ越しに関して、というよりは、引っ越しのアルバイトをいかに上手く乗り切るか、という話をしたいと思います。

高校生の時分、私は友達とバンド活動を始める事になりました。私の担当はドラムだったのですが、楽器がなければ練習にもなりませんので、一刻も早く10万円の電子ドラムセットを買う為に引っ越しのアルバイトを始めました。

通常は5時迄なのですが、繁忙期と重なっていたようで、数件回る事になり、残業で夜9時頃まで働いていました。大体その時間まで働くと1万円程稼ぐ事が出来て、しかも即金です。

高校生が一日で1万円稼ぐバイトはなかなかないので有り難かったのですが、それだけ仕事もキツいものです。

夏場の重作業は止まらない汗との格闘でもあります。とくに新居にお邪魔するのですから汚して帰るわけにはいきません。

そのように気を遣う事も緊張感になり、余計に疲労になるのです。

さて、ここからが本題なのですが、引っ越しの仕事はお客様との関係だけではありません。長い移動時間を過ごす社員や先輩との時間も気を緩めてはいけないのです。

面倒な奴だとか面白くない奴だと思われたら、その時間は作業中よりも地獄に変わります。

同じ日雇いバイトとして一つ年下の少年が一緒にまわった時の事ですが、彼はあまり人付き合いが得意ではないようで、移動中も終始無言でした。

作業もいい加減な部分があり、客商売という事を理解していない部分があり、

それが先輩の不満を買う事になります。

一度でも信頼を失う事になれば、その日のうちに挽回するのは極めて難しく、そういう少年ほどスネてしまいます。

お昼ご飯も「食べません」と意地を張り、誰もいなくなった隙にコンビニでオニギリを食べるのです。私は彼の気持ちも分からないではないので、密かに励まし、友達の様に接していたので、何とか最後まで仕事をしてもらい、逃亡される事はありませんでした。

要するに、どれだけ先輩と仲良くなるか、で仕事の辛さは激変します。

ちょっとしたミスなら怒られずに済みますし、ご飯も奢ってもらえたりします。

では、どうすれば高校生は社会人と仲良くなれるのか、その答えはたった一つです。

笑って、驚いて、リアクションさえ取っていれば良いのです。

これを忘れなければ、あなたは引っ越しのアルバイトマスターです!

日産フーガ

融通を利かせてくれた配達員さん

太陽の熱さに我慢できずにようやく起きたのは午前10時半。時計で時間を確認して「やってしまった!」という後悔。というのも、その日は時間指定で朝に荷物を配達してもらう約束をしていたからです。

外に出てポストの中を確認すると、配達業者の不在通知書が入っていました。業者さんは時間通りに来てくれたようです。それなのに私はまったく。

目覚ましは朝7時にかけてはいました。ですが、目覚ましを無意識に止めてしまい、二度寝をしてしまったのです。前日眠りについたのは深夜3時位でしたからね、眠気に負けて起きれなかったんです。

私は不在通知書に書かれていたドライバーさんの連絡先に電話しました。

「すいません! 時間指定していたのに受け取れませんで!」

「いえ、大丈夫です。まだ近くにいますので、これから向かいましょうか?」

「あぁ、申し訳ないです! これから家を離れてしまうもので……」

「そうですか」

「でも、17時以降なら確実に家にいると思うのですが、どうでしょうか?」

「夕方ですと地区を離れてしまうので、明日の配送となってしまいそうです」

「そうですか…… 分かりました……」

受け取り予定だったのは家具。本当ならばその日の午前中に受け取って組み立ててからお出かけしようと思っていたのですが、それが崩れてしまいました。明日からは仕事続きなので、今日受け取れなかったのは本当に痛いです。

ですが仕方ありません。自分が犯してしまったミスですから。大人しく私が次の休みの日に再配達してもらうことにして、その日の受け取りを諦めることにしました。

ところが夕方、思いもよらないことがおきました。今日の夕方の配達は厳しいと言っていた配達業者さんが来てくれたのです。

「よかったです。ご在宅でしたか」

「すいません! 来てくれたんですね! ありがとうございます!」

配達員さんは、今日を逃すと受け取りがかなり先延ばしになってしまうことを気にしてくれて、忙しいにもかかわらずまた私の家まで来てくれたのでした。お陰で私はその日のうちに家具を組み立てることができました。

正直、配達業者はマニュアル通りで融通が利かないものだと私は思っていました。しかしその考えを改めなくてはと思った出来事でしたね。注文していた荷物を受け取ってあんなに嬉しかったのは初めてでした。

お腹やせ